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リードマネジメントにおけるリアリティセラピーの活用

リアリティセラピーで、カウンセラーがクライアントに対して用いる手法が、リードマネジメントでも使われます。

 

リアリティセラピーを使うということは、基本的欲求の充足、上質世界(願望)の把握、知覚の仕方、全行動などの選択理論の枠組みに基づくということであり、リードマネージャーが期待するような行動を、相手が、主体的に選択してくれるように、相手自身による内的コントロールを促していくということになります。

 

また、リードマネジメントを実践する前提として、「カウンセリングの環境づくり」が行われるということです。

 

そして、マネージャーと部下との間の人間関係と信頼関係の構築が重視されます。

 

さらに、「WDEPモデル」が用いられ、部下の願望を把握し、部下が自ら願望を充たすように行動選択していくことを、側面的に支援するということを意味します。

 

リードマネージャーがすることをまとめますと、次の①~④のようなことになります。

 

①傾聴技術と質問技術により、相手の思考や行為の選択の幅を拡げ、相手が願望を明確にし、自分の現在の行動について気付き、自分の願望や行動を自己評価し、効果的な計画を立て、よい方に変化を起こすことを支援する。つまり、相手が上質世界を実現できるような支援をする。

 

WDEPモデルを使って、カウンセリングにより、相手が抱えている問題の解決を支援したり、相手が上質を追及するのを支援する。

 

③上司と部下や、部下どうしの間で対立が生じた場合に、選択理論をベースとするウィンウィン交渉によって、意見をすり合わせ、譲り合いなどによって、対立を解消し、合意形成を進める。

 

④あらゆる機会を使って、「クォリティ(上質)の本質が、たえざる改善であること」、「クォリティを継続的に改善していく精神」を教える。クォリティについて議論し、相手の意見やアイデアには意識して耳を傾ける。